- ビットコインってお店で使えるの?
- ビットコインが使えるお店って日本にある?
- もし使えるなら決済方法が知りたい!
このようにお考えの方に向けて、この記事では「ビットコイン決済が使える実店舗やオンラインショップ」をご紹介していきます。
結論からいうと、ビットコイン決済を導入している店舗も一部はありますが、円やドルなどの法定通貨と比べると、まだまだ使える店は少なく、法定通貨の利便性には及びません。
しかし、ビットコイン決済はメリットも多く、使い方によっては非常に便利な決済方法となります。
ぜひこの記事を最後までお読みいただき、ビットコイン決済を利用してみてください。
ビットコインが初めて店舗で使えるようになったのはビックカメラ
ビットコインを日本で初めて使えるようにしたのが、家電量販店の「ビックカメラ」です。
2017年4月5日に有楽町店及び新宿東口店で導入
ビックカメラは2017年4月5日、東京都内の大型店である「有楽町店」と「新宿東口店」でビットコイン決済を導入しました。
2017年は仮想通貨が盛り上がっていた時期であり、ビットコインの価格もどんどん上昇していたため、ビットコインを決済手段として導入したビックカメラは大いに注目されることになります。
ビックカメラの後を追うように、ビットコインが使える店が少しずつ増えていきました。
ビックカメラは2022年10月現在もビットコイン決済が可能です。
顧客の利便性を向上を目的とした取組み
ビックカメラは全国チェーンの大手家電量販店ということもあり、さまざまな決済手段が利用できます。
電子マネーやクレジットカードなど、種類は多彩で、ビットコインもそのなかのひとつとして、顧客の利便性を向上させることを目的として導入されました。
ビットコインは支払い手続きが簡単である上、導入当時はビットコインの価格が上昇していましたので保有者も多く、利用者は順調に増えていくことになります。
ビットコイン決済が使えるオンラインショップ・サイト
ここからは、ビットコイン決済が使用できるオンラインショップやサイトをご紹介していきます。
wordpress
ブログやサイト作成で使われることの多い「wordpress」でビットコインを受け入れることができます。
wordpressの中に「Blockonomics」という決済システムを導入することで、wordpressのなかで埋め込みのビットコインボタンやWooCommerceといったプラグインが使用できるようになります。
これにより、wordpressで作成した自身のサイト内でユーザーにビットコインで支払いしてもらうことが可能です。
DMM
DMMではビットコイン決済サービス「coincheck payment」を導入しています。
DMMポイントをビットコインでチャージすることにより、DMMが扱っている動画や英会話、電子書籍、オンラインゲームなどのさまざまなサービスで支払いに利用可能です。
ビットコインモール
ビットコインモールは登録商品が10万点以上と、膨大な数の商品のなかから買い物ができるネット通販サイトです。
取り扱っている商品は情報家電やカメラ、コンピュータ、オフィス用品、キッチン用品などがあります。
ネット通販では普通、クレジットカードが決済として必要ですが、漏洩による不正利用リスクが心配な人も多いことでしょう。
ビットコインモールでは支払い方法は仮想通貨のみのため、送金時の情報流出の心配はありません。
また個人情報の利用もメールアドレスと宛先など、最小限の情報のみで利用できます。
ビットコイン決済が使える実店舗
ここからは、実店舗でビットコイン決済が使えるところをご紹介していきます。
ヤマダ電機|2018年1月27日(土)から
大手家電量販店のヤマダ電機は、2018年1月27日(土)から日本国内の大手仮想通貨取引所「bitFlyer」と提携し、ビットコイン決済の試験導入を開始しました。
家電量販店ではビックカメラが先行導入しており、ヤマダ電機もこれに続くかたちです。
ヤマダ電機でビットコイン決済を使用するにはbitFlyerのスマートフォンアプリ「bitFlyerウォレット」などを利用する必要があります。
ビットコインでの決済可能額は1会計あたり日本円で30万円相当までです。
丸井グループ|2017年8月7日(月)から
丸井は日本の大手仮想通貨取引所「bitFlyer」と提携して、2017年8月7日(月)からビットコインを決済手段として試験導入しました。
丸井もヤマダ電機やビックカメラと同様に日本では抜群の知名度を誇っており、2017年の仮想通貨バブル盛り上げに貢献しています。
試験導入はまず「新宿マルイアネックス」で開始され、1会計あたり日本円で10万円相当まで、ビットコインで支払い可能となりました。
キッチンマレーチャン|36種類の暗号通貨決済に対応
仮想通貨決済の流れは外食産業にも波及していきます。
マレーシア料理のハラル認定レストラン「キッチンマレーちゃん」はネットショッピングもしている有名なお店ですが、ビットコインを含めて36種類もの仮想通貨決済に対応しています。
リップルやモナコインという、仮想通貨のなかではそれほど取引量が多くないコインにも対応しているのは、日本国内ではとても珍しいといえるでしょう。
BitDials|世界初のビットコインの高級ブティック
BitDialsは世界初のビットコインで決済できる高級ブティックです。
2016年に2人の時計愛好家によってドイツ・フランクフルトアムマインに設立されたEコマースの会社で、高級時計や高級ジュエリー、ゴールドを専門に扱っています。
ここまで紹介してきた店舗ではビットコインは支払い方法のひとつに過ぎませんでしたが、BitDialsでは仮想通貨決済しか利用できません。
顧客満足度が必要不可欠な高級ブティックで支払い方法を仮想通貨に絞っているということで、競合他社と一線を画しています。
ビットコイン決済が使える店舗が見つかるサービス
ビットコインを使える店舗をもっと知りたいと思い始めたのではないでしょうか。
ここからは「ビットコインで決済できる”店舗が見つかるサービス”を紹介」していきます。
Bitcoin日本語情報サイト
Bitcoin日本語情報サイトでは、家電やエンタメ、ファッション、食品などといったカテゴリー別で店舗検索が可能です。
店舗名とサービス内容が一覧で表示されている上、ホームページのリンクも貼っておりますので使いやすく、とても効率よく自分がほしい情報を入手できます。
掲載されている日本の店舗・サービスは350件を超えており、情報量としては十分です。
bitpress
bitpressは仮想通貨に関するニュースが多数掲載されているサイトです。
ビットコイン決済対応の店舗もエリア別に検索でき、オンラインショップもカテゴリ別に探すことができるなど、非常に利便性に優れています。
ビットコイン以外の仮想通貨決済に対応している店舗も、多くはありませんが掲載されています。操作がわかりやすく、手軽に使えるところが特徴です。
coinmap
coinmapは地図上でビットコイン対応店舗を探せるサイトです。
自宅の周りや出先で店舗を探すときに便利で、日本国内だけでなく世界中の店舗が登録されていますので、海外旅行でも役に立ちます。
日本語には対応していないものの、情報量はトップクラスです。直感的に操作できるため、だれでも簡単に使えます。
ビットコイン決済を使うことのメリット
数ある決済方法のなかでビットコインを使うメリットは何なのかを解説していきます。
手数料を抑えて決済できる
ビットコイン決済の場合、手数料を比較的安く抑えることができます。
ビットコインは基本的には仮想通貨取引所に預けているため、どこでも使えるように法定通貨に現金化しようとすると出金手数料を支払わなければなりません。
一回の出金手数料が数百円だとしても、出金を繰り返していると大きな負担となります。
そのため、ビットコインで直接決済できる方がお得に支払いできるといえるでしょう。
換金しなくてもすぐに使える
ビットコイン決済だと換金の必要がありません。
ビットコイン決済に対応していない店舗ですと、まずビットコインを売却して円などの法定通貨に換金する必要があるため、実際にお金を使える状態になるまで数日間かかる場合もあります。
ビットコイン決済の場合、円やドルなどと同じく、直接ビットコインで即決済でき、換金の手間を省略することが可能です。
ビットコインに対応している世界中の店舗で使える
ビットコインは世界共通の通貨であるため、世界中どこに行っても現地にビットコイン決済に対応している店舗があれば、換金せずにすぐ使えます。
ビットコイン決済は日本よりも海外の方が多いため、海外旅行の際はビットコイン決済に対応できるよう準備しておくとよいでしょう。
ビットコイン決済を使うことのデメリット
ビットコイン決済はメリットばかりではなく、デメリットもありますので解説していきます。
ビットコイン決済に対応している店舗は少ない
ビットコイン決済に対応している店舗はまだまだ少なく、自宅の周りや生活圏内に一件もないということも珍しくないでしょう。
ここ数年はビットコイン決済よりも電子マネー決済の普及が進み、利用店舗が急速に拡大しています。
数少ないビットコイン決済対応店舗もビットコイン決済そのものの需要が縮小すれば、減少していく可能性があります。
法定通貨よりも価格変動が起きやすい
ビットコインはボラティリティが大きく、価格が常に変動しているため、日常で普通に使うには難しい通貨です。
法定通貨にも相場の変動はあるものの、仮想通貨ほど大きくありません。
ショッピングを楽しんでいる間に価格が急落する可能性もあります。
価格の安定に欠けるビットコインは通貨としては使いにくいといえるでしょう。
ビットコイン決済に使う上で注意すべきこと
ビットコイン決済で落とし穴にはまらないよう、使用する上での注意点を解説します。
決済が完了するまで多少の時間がかかる
ビットコイン決済は手続き完了までに10分程度の時間を要します。
ビットコインはブロックチェーン上で動いているため、取引履歴を記録するのに計算作業が入るからです。
普段使いしているお金で1会計のたびに10分間かかるストレスは、容易に想像できることでしょう。
ただし、料金を前払いできるデポジット決済サービスを導入している店舗の場合は、決済時間の問題に直面しません。
時と場合によってビットコイン決済とその他の決済方法を使い分けるのも手段のひとつです。
決済回数が多いと税金の計算も複雑になる
ビットコインは利益が20万円以上確定した場合、利益分に対して税金がかかってきます。
利益確定はビットコイン決済も対象です。
仮に1BTCで100万円の商品を購入した場合、もともと1BTCを10万円で取得していたとしたら、決済時に90万円利益が出たと考えます。
そのため、90万円に対して納税が必要になるのです。
決済回数が多くなるとそれだけ税金の計算も難しくなり、金銭的に負担となるだけでなく、時間や労力もかかってしまいます。
先を見据えて計画的に利用しましょう。
それでもビットコインの使い道がないと感じたら
ビットコインを持っていても近くに使える店がない、そう感じている人にその他の使い道について解説します。
推しのクリエイターに投げ銭をする
ビットコインで自分の好きなクリエイターに対して投げ銭できるサービスがあります。
SNSでは最大級の規模を誇る「Twitter」では「Tips」という投げ銭機能がついています。クリエイターはTips機能を有効にし、ビットコインアドレスを登録することで、フォロワーからビットコインによる投げ銭を受け取ることが可能です。
Twitterの投げ銭機能は外部のプラットフォームを利用しており、2022年2月からはイーサリアムでも投げ銭ができるようになりました。
ビットコインを貸し出して利子を得る(レンディング)
自分が持っているビットコインを仮想通貨取引所を通じて貸し出し、利子を得られる「レンディング」で稼ぐ手段もあります。
レンディングでは契約が満了になると、取引所に預けていた仮想通貨はすべて戻ってくる仕組みです。
銀行の場合、普通預金も定期預金も、一昔前ほど利率は高くないため、レンディングを利用すると銀行預金よりも効率的に稼げるチャンスがあります。
ただし、レンディングで得た利益も課税対象となりますので注意してください。
ビットコインが使える店舗や使い道に関するFAQ
ビットコイン決済でよくある質問について回答します。
イーサリアムが使える店舗も存在するの?
ビットコインが使える店ほど多くはありませんが、少しずつ増えてきています。
イーサリアムは仮想通貨のなかでビットコインに次ぐ取引量がありますので、仮想通貨市場が盛り上がってくると、今後もイーサリアムが使える店は増えることが期待できそうです。
Amazonショッピングやコンビニでもビットコイン決済できるの?
今のところ噂レベルしか伝わってこず、Amazonショッピング、コンビニともに取り扱う予定はありません。
ただ、仮想通貨の市場動向によっては、ビットコイン決済を検討する可能性は考えられます。
まとめ
ビットコインは価格の浮き沈みが激しいため、保有をためらう人もいるかもしれません。
しかし仮想通貨は国境の壁を感じることなく使用できる上、保有や決済上のメリットも多いため、今後も注目を集めるに違いありません。
ビットコイン決済できる店がますます増えていくことを期待しましょう。