OpenSeaなどの海外のマーケットプレイスでNFTを購入したり、出品したりするのは難しそう。
出品するだけでも手数料が発生するし金銭面の負担もある。
海外のサイトは英語が使われているから、どこか別のマーケットプレイスを探している。
このような方はいらっしゃいませんか。
今回紹介するNFTマーケットプレイスの「Adam byGMO」は日本円でNFTを出品したり、購入したりできます。つまり、日本円が使えるので、NFTを始めるハードルは低くなります。
この記事ではAdam byGMOの登録方法・使い方から出金方法・入金方法や口コミ・評判まで徹底解説しています。
これからNFTを始めたい方はぜひ読み進めて下さい。
Adam byGMOとは
Adam byGMOは、GMOインターネットグループ傘下である「GMOアダム株式会社」が、2021年8月にサービスを開始したNFTマーケットプレイスです。2021年8月にベータ版(正式版を発売する前のテスト)のサービスが開始し、同年12月には正式版が出ました。
Adam byGMOは、NFTを活用した流通コンテンツを実現するため、サイトのデザインや出品方法を簡単にし、誰でも利用しやすいプラットフォームを目指しています。また国内の会社が運営しているので、日本語にも対応しており、NFT初心者の方でも安心して利用できるといえるでしょう。
Adam byGMOの特徴
Adam byGMOは、東証プライム上場企業でもあるため、安心して利用できます。
他にもAdam byGMOの特徴を5つ紹介いたします。
- 日本円やクレジットカード決済でNFTを購入できる
- Youtuberやスポーツ選手など著名人のNFTが購入できる
- 二次流通でクリエイターのロイヤリティが還元される
- NFT保有者限定のコンテンツが用意されている
- NFTクリエイターは厳しい審査に通過した者のみ
ひとつずつ順番に解説していきます。
①:日本円やクレジットカード決済でNFTを購入できる
Adam byGMOは日本円やクレジットカードの利用ができます。
海外のマーケットプレイスでは、仮想通貨(主にイーサリアム)が主流です。
イーサリアムはガス代(手数料)が発生しますが、クレジットカード払いや銀行振込は手数料がありません。NFTは欲しいけど、仮想通貨は購入したくないという方に向いているでしょう。
②:Youtuberやスポーツ選手など著名人のNFTが購入できる
Adam byGMOは、著名人が販売しているNFTを購入できます。
例えば、有名Youtuberのヒカルさんの静止画や、プロボクサーの井上尚弥選手の試合中の映像や静止画などです。音楽家で有名な、坂本龍一さんの楽譜もNFT化されており、今後ますますNFTを利用する方が増えていくでしょう。
③:二次流通でクリエイターにロイヤリティが還元される
ロイヤリティとは、クリエイター(原作者)が作成した商品を購入し、購入した商品を転売するとクリエイターに報酬が入る仕組みです。NFT化されていない商品は転売が重なってもクリエイターに報酬は入らないばかりか、データも手元に残りません。
しかし、Adam byGMOで出品したNFTは、転売された商品が購入されれば、クリエイターに報酬が入り続けるのです。
例えば応援したいクリエイターの商品を購入し、購入した商品を誰かに販売するとロイヤリティとしてクリエイターに還元されます。
ロイヤリティの設定価格はクリエイターが決めるので特に規定はありません。
④:NFT保有者限定のコンテンツが用意されている
Adam byGMOは、NFTを購入した方限定のコンテンツが用意されています。
例えば、プロボクサーの井上尚弥選手のNFTを購入したら、購入者限定のページを閲覧できるようになります。ここでしか見られない試合中の動画や、静止画などを閲覧できます。
ちなみに保有者限定コンテンツは、音楽ファイルや動画、画像形式で配信されています。
⑤:NFTクリエイターは厳しい審査に通過した者のみ
Adam byGMOでクリエイターとしてNFTを出品するには、審査を受けなければなりません。申請先はAdam byGMOの公式サイトからできます。なお、二次出品は審査がないので誰でも出品できます。
Adam byGMOで購入・出品販売できるNFTの種類
現在のAdam byGMOで、購入・出品販売ができるNFTは次の通りです。
- アート
- イラスト
- 音楽
- トレーディングカード
- コレクション
- 3D
- Youtuber
現時点では主に7種類ですが、出品者が増えれば種類も増えていくでしょう。
Adam byGMOの始め方【簡単4ステップ】
ここでは、Adam byGMOを始める手順を解説していきます。
登録までにかかる時間はおよそ3分ほどなので簡単にできます。
1. メールアドレスの登録
まずはAdam byGMOの公式サイトにアクセスし、右上の「新規登録」ボタンをクリックします。メールアドレスかSNSアカウントどちらでも登録できるので選びましょう。
2. ユーザー設定
ユーザー設定をするには次の5つの項目を入力しましょう。
- ユーザーID(プロフィールのURLに使われます)
- パスワード設定
- 居住国
- 生年月日
- 利用規約・プライバシーポリシーに同意する
入力し終わったら、次に電話番号認証をします。
3. 電話番号認証
電話番号認証は本人確認のためにやります。
スマホのSMSメッセージを利用して認証を行いましょう。
電話番号を入力し、「SMSを送信する」をクリックしましょう。
最後にSMSで届いた認証番号を入力したら完了です。
4. 利用規約を確認・同意
次に利用規約の確認をしましょう。
確認して理解できたら、同意します。同意したら会員登録は完了です。
Adam byGMOでの出品方法【審査あり】
Adam byGMOでNFTを出品するには、運営者の審査を受けましょう。
ここでは審査申請から出品方法までの手順を解説いたします。
では、順番に見ていきましょう。
1. 出品者情報の登録・クリエイター申請
Adam byGMOの公式サイトから、NFT出品(クリエイター)を選択しましょう。
すると申請フォームが出てくるので、次の7つの項目を入力します。
- メールアドレス
- 名前
- ホームページURL(必須)
- SNSのURL
- 件名
- 説明
- 活動履歴
以上の項目を入力していきましょう。
最後にプライバシーポリシーに同意し、送信すれば完了です。
あとは審査結果を待つだけになります。
2. マイページから「保有アイテム」を選択
こちらは二次出品の方法です。
Adam byGMOでNFTを購入した場合、マイページを選択すると「保有アイテム」という項目があります。「保有アイテム」から出品したいアイテムを選び、「出品する」を選びましょう。
3. 出品情報の入力と出品ボタンをクリック
出品する前に出品情報を入力しますので、次の3つの項目を確認しましょう。
- 販売形式(通常販売/オークション)
- 販売価格
- オークションの場合は、開始日時・終了日時と自動延長の有無
最後に「出品する」ボタンを選択すれば完了です。
Adam byGMOでの購入方法【日本円で購入可】
Adam byGMOでNFTを購入するには、クリエイターの販売金額とオークション販売の2種類があります。
1つずつ順番に解説していきます。
クリエイターによる販売金額でNFTを購入する
クリエイターの販売金額でNFTを購入する手順をご紹介いたします。
- 公式サイトへアクセスする。
- 購入したいNFTを選ぶ。
- 「定額販売」を選ぶ。
- 右側の「今すぐ購入する」ボタンをクリックする。
- 支払い方法を選ぶ。
- 支払い方法の確認画面の利用規約に同意する。
- 支払い方法を確定したら完了。
以上の手順でNFTを購入できます。
※決済方法は日本円(銀行振り込み)とクレジットカード、ETH(イーサ)の3つから選べます。
オークションの入札に参加してNFTを購入する
オークションとは、販売期間内で一番高い金額を入札した人が購入できる方法です。
オークション入札方法は次の通りです。
- 公式サイトへアクセスする。
- 購入したいNFTを選ぶ。
- 「定額販売」と「オークション」があるので「オークション」を選ぶ。
- 右側の「入札する」ボタンをクリックする。
- 入札価格を入力する。
- 入札内容を確認し、利用規約に同意する。
- 「入札する」ボタンをクリックする。
- 落札が確定したら、お知らせメールが届くので支払いする。
以上の手順でオークションに入札できます。
注意点として、オークションは一度入札すると取り消しができません。
入札する前に必ずアイテム詳細をよく確認しましょう。
Adam byGMOの評価や口コミ
ここでAdam byGMOの評価と口コミをご紹介いたします。
ポジティブな口コミと、ネガティブな口コミに分けて見ていきましょう。
- 日本円で取引できるのが良い。
- 国内大手の企業であるGMO系列なので、セキュリティ面など安心して利用できる。
- 仮想通貨取引所の口座開設や、仮想通貨購入の必要がなく手軽に利用できる。
- イーサリアムはガス代(手数料)が発生するが、銀行送金なので振り込み手数料だけで利用できるのが魅力。
- アカウント登録は電話番号認証するだけで非常に簡単。
- サイト全体が見やすく、使い勝手が良い。
- オークションは、ヤフオクと似たような表記で使いやすい。
- 有名人がNFTに参加しているので、安心感がある。
- NFTに出品するには運営企業に承認された人のみなので使いにくい。
- NFTを購入しようと思ったが、高くて買えない。
- NFTの種類がまだまだ少ない印象を受けた。
- ロイヤリティが人によっては20%と少々高い。
以上が、Adam byGMOの口コミです。
Adam byGMOのデメリット
Adam byGMOのデメリットを3つご紹介いたします。
二次流通できない場合がある
Adam byGMOは、作品によっては二次流通できない期間があります。
もし転売目的でNFTを購入した場合は、事前に「二次販売禁止期間」を把握しておきましょう。購入しても出品できない問題をあらかじめ防ぐのをオススメします。
NFT売買時に発生する手数料
NFT売買時に発生する手数料は次の通りです。
購入者 | 二次出品者 |
---|---|
アイテムの購入代金 | 販売手数料5% 購入時がクレジットの場合3%決済手数料 |
ETH(イーサ)の支払:ガス代(ネットワーク)手数料 | ロイヤリティ(ある場合) |
銀行振込:振込手数料 | 振込手数料300円 |
日本円で取引できないこともある
気に入ったNFTがあっても海外在住者は日本円での取引ができません。
クレジットカードの支払いか、イーサリアムで取引しましょう。
Adam byGMOに出品している有名クリエイター
著名人もNFTを出品している方がいますので、ご紹介していきます。
坂本龍一
坂本龍一さんは日本の音楽家として世界的に活動しています。主にクラシック音楽を中心に作曲しており、楽譜がNFT化されています。代表作である「Merry Cristmas Mr.Lawrence」の音源595音を1音ずつデジタル分解してNFTにしています。
購入者特典として、「Merry Christmas Mr.Lawrence-2021」フルバージョンのWAVファイル(音楽ファイル)をダウンロードできます。
また、直筆楽譜を入手できる権利も与えられたり、オークションに参加できたりします。
Adam byGMOは1音(1つのNFT)を10,000円(税込)固定価格で一次販売しています。決済方法は日本円(銀行振り込み)、クレジットカード、ETH(イーサ)の3つを利用できます。
東村アキコ
東村アキコさんは日本の漫画家です。代表作として、「東京タラレバ娘」や「偽装不倫」などがありドラマ化されています。東村さんがNFTを出品した理由は、
- 国内で原画展を開催しても日本の人にしか届かず残念だったこと。
- NFTで販売すると世界中に作品が届くので、魅力的だったこと。
また、NFTはどれだけ流通しても作者にロイヤリティが入り、手元にデータが残ることにも魅力を感じ出品しているそうです。
Youtuberヒカル
ヒカルさんはチャンネル登録者数450万人を超える人気のYoutuberです。
Youtubeで配信した動画や、自身の静止画などをコンテンツにしています。
例えば、自身のYouTubeのサムネイルをアートにした「the one」などが有名です。
今後も、さまざまなコンテンツが出てくるでしょう。
井上尚弥
プロボクサーで世界王者の井上尚弥選手もAdam byGMOでNFTを出品しています。
試合の映像や本人のサイン付きの静止画が中心です。作品の一次購入者には限定グッズを用意しています。
他にもオークションでオリジナル動画を閲覧できたり、生で試合観戦ができるプレミアムチケットがついている商品もあります。
また、井上尚弥選手はNFT特設サイトを設けていますので、ぜひ見てみると良いでしょう。
Adam byGMOに出品できない際の対処法
ここではAdam byGMOで出品ができないときの対処法を解説いたします。
出品できない原因は主に3つあります。
- 二次出品禁止期間である
- 出品に必要な情報を確認してみる
- 一次出品する前にクリエイター申請をする
順番に見ていきましょう。
二次出品禁止期間である
出品したいNFTによっては、二次販売禁止期間があります。
アイテムに「二次販売禁止期間」があるときは期間が過ぎるまで出品できません。
出品に必要な情報を確認してみる
NFTを出品するには、出品者情報と、受け取り方法の指定を済ませておかなければなりません。もし項目に不備があると出品できないので注意しましょう。
一次出品する前にクリエイター申請をする
オリジナルNFTの原作者として出品する場合は、ホームページから「クリエイター申請」をする必要があります。申請をしたあとに審査がありますので通過者のみ出品できます。
以上が、NFT出品できない場合の対処法です。
他にも疑問点などがあれば、公式サイトから検索できますので利用してみると良いでしょう。
Adam byGMOの将来性や今後の動向
日本の株式会社であるAdam byGMOの歴史は浅いものの、すでに海外でもNFTの出品や購入に対応しているのでますます発展していくでしょう。
2021年12月にAdam byGMOは、英語版での出品・購入に対応し正式版に移行しました。これによって英語圏でもNFTを出品・購入できるようになったのです。
Adam byGMOは、ヨーロッパ各国に対応が求められる個人データ保護の「GDPR」に対応しました。GDPRに対応したことで、ヨーロッパでもAdam byGMOを利用できるようになり、日本人クリエイターと現地の日本ファンの人達との繋がりができました。
Adam byGMOのNFTマーケットプレイスを通じて、日本の歴史や文化、アニメなどは世界でもますます認知されていくのではないでしょうか。
Adam byGMOは今後も国や地域を問わず、誰でも安心して利用できるマーケットプレイスを作り上げると期待されます。
またホームページも英語版だけでなく、さまざまな言語に対応する可能性もあり、より世界の人々にとっても使いやすくなるでしょう。
Adam byGMO(アダム)に関するよくある質問
ここではAdam byGMOについてよくある質問と、回答をご紹介いたします。
- 最低出品金額を教えてください。
最低出品金額は500円です。
- 出品方法を教えてください。
一次出品できるのはAdam byGMO認定代理店のみです。
出品には審査があり審査を通過する必要があります。
- 日本円での受取で出品できません。
海外居住者の方は、日本円受取で出品できません。
- ストア名、アイテム名や説明文などを変更したい
一度作成したストア情報や、アイテム名、説明の変更はできません。
- 売上金が受け取れません。
銀行口座名義と同一の氏名(カナ)を登録しないと、売上金を振り込めません。
正しい同一の氏名(カナ)で登録をしましょう。
- 同時に入札・購入できるアイテム数の上限はありますか。
最高額で入札中のアイテムは合計10アイテムまでで、
支払い確認中・落札中のアイテムは合計10アイテムまでです。
- ETH以外の暗号資産で決済できますか。
ETH以外での暗号資産決済はできません。